「企業看護師って実際に何をしているの?」
「病院の看護師と比べて、1日はどんなふうに過ごすの?」
企業看護師への転職を考えたとき、仕事内容や1日のスケジュールは気になるポイントのひとつだと思います。
私自身、総合病院で4年半勤務したあと企業看護師へ転職し、その後7年間、企業で看護師として働いてきました。
企業看護師といっても仕事内容は勤務先によってさまざまですが、今回は私が実際に経験した健康診断後の保健指導を行う企業看護師の1日をご紹介します。
企業看護師の仕事内容とは?
企業看護師にはさまざまな仕事があります。
私が経験した仕事のひとつが、健康診断の結果をもとにした健康指導・保健指導です。
対象者の健康診断結果を確認し、生活習慣の改善が必要な方に対して、電話やビデオ通話などを使って面接を行います。
例えば、
- 健康診断の結果について説明する
- 食生活について話を聞く
- 運動習慣について確認する
- 生活習慣を改善するための目標を一緒に考える
- 継続して取り組めるようサポートする
といった仕事です。
病院のように採血や点滴などの看護技術を使う仕事ではありませんが、看護師として身につけた医学的な知識や、患者さんとのコミュニケーション能力を活かすことができます。

企業看護師の1日のスケジュール
私の場合は、9:00〜18:00勤務が基本でした。
実際の1日の流れをご紹介します。
8:55 出社・メール確認
始業前後にメールを確認します。
その日の予定や連絡事項などを確認して、業務を開始します。
9:00〜 健康診断の説明・健康指導
午前中は、健康診断の結果説明や健康指導の面接を行います。
対象者によって電話で行うこともあれば、ビデオ通話を利用することもありました。
健康診断の数値を確認しながら、現在の生活習慣について話を聞き、改善できそうなポイントを一緒に考えていきます。
単純に「運動してください」「食事に気をつけてください」と伝えるのではなく、その人の生活の中で無理なく続けられる方法を考えることが大切でした。
10:00頃 自己学習
業務の合間には、自己学習の時間もありました。
健康指導を行うためには、常に新しい知識を身につけておく必要があります。
最新のデータを確認したり、生活習慣改善の指導に必要な知識を勉強したりしていました。
病院勤務では、目の前の患者さんへの対応に追われて「勉強したいけれど時間がない」と感じることもありましたが、企業では業務の一部として知識をアップデートする時間が確保されていたのが印象的でした。
12:00 休憩
お昼休憩です。
外食する日もあれば、デスクで休憩する日もあり、その日の状況によってさまざまでした。
病院勤務のときのように「患者さんの状態によって休憩時間が変わる」ということは少なく、比較的予定を立てやすかったです。
13:00 健康診断の説明・健康指導
午後も午前中と同じように、健康診断の結果説明や健康指導の面接を行います。
電話やビデオ通話を使って、一人ひとりの生活習慣について話を聞きます。
同じような健康診断結果でも、生活環境や仕事、家庭環境などによって改善できることは違います。
そのため、相手の話を聞きながら「どうすれば実際に行動に移してもらえるか」を考えることが重要でした。
15:00 勉強会・ケース検討
午後には、チームメンバーとの勉強会を行うこともありました。
例えば、
- なかなか健康診断の数値が改善しない人
- 指導方法に迷ったケース
- どのような声かけをすればよいか悩んだケース
などについて、チームで情報共有や検討をします。
場合によっては医師を交えて勉強会を行うこともありました。
一人で判断するのではなく、チームでケースを共有しながらよりよい指導方法を考えられる環境でした。
17:00 記録
一日の面接が終わったら、指導内容を記録します。
健康指導では、対象者とどのような話をしたのか、どのような目標を設定したのかなどを記録していきます。
病院勤務と同じように記録業務はありますが、記録する内容や形式は勤務先によって異なります。
17:50 業務報告
その日の指導件数などをリーダーに報告します。
チームで業務量を把握するためにも、1日の件数などを報告していました。
18:00 就業
基本的には18:00に勤務終了です。
私の場合、残業はほとんどありませんでした。
ただし、保健指導の仕事は冬から春にかけて繁忙期になることが多く、忙しい時期には30分程度残業することもありました。
残業が発生した場合は、残業代も全額支給されていました。
企業看護師は「暇」なの?
企業看護師と聞くと、
「病院より仕事が楽そう」
「暇な時間が多そう」
と思われることもあるかもしれません。
実際には、勤務先や仕事内容によってかなり違います。
私が経験した保健指導の仕事では、健康指導だけをしているわけではありませんでした。
自己学習をしたり、ケースについてチームで検討したり、記録をしたり。
特に繁忙期には、一日の指導件数も多くなるため、決して「何もすることがない」という仕事ではありません。
ただ、病院勤務とは仕事の忙しさの種類が違うと感じました。
病院では急変やナースコールなど、その場で優先順位を変えなければいけないことがあります。
一方、企業勤務では比較的スケジュールに沿って仕事を進めやすく、予定が立てやすいことが大きな違いでした。
企業看護師として働いて感じたこと
私が企業看護師として働いて特に感じたのは、看護師としての知識を「治療」ではなく「予防」のために使う機会が増えたことです。
病院では、病気になった患者さんの治療や看護をすることが中心でした。
企業での健康指導では、まだ大きな病気になっていない段階で生活習慣を見直すきっかけを作ります。
「健康診断の数値が悪かったけど、何をしたらいいかわからない」
そんな人に対して、できることを一緒に考えていく仕事です。
また、夜勤がなく、基本的に9:00〜18:00勤務だったため、生活リズムも安定しました。
病院勤務とは違う大変さもありますが、看護師資格を活かしながら、規則正しい働き方がしたい人には選択肢のひとつになる仕事だと思います。
企業看護師への転職を考えているなら
私は総合病院で4年半勤務したあと、企業看護師へ転職しました。
転職してみて感じたのは、「看護師だから病院で働く」という働き方だけではないということ。
看護師資格やこれまでの経験を活かしながら、病院とは違う環境で働くこともできます。
実際に私が総合病院から企業勤務へ転職した理由や、転職して感じたメリット・デメリット、年収の変化については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶︎【総合病院の看護師から企業勤務へ。病院4年半→企業7年の私が転職してわかったこと】
「夜勤を続けるのがしんどい」
「看護師資格を活かして病院以外で働きたい」
「子育てしながら働きやすい仕事を探している」
そんな方の参考になれば嬉しいです。


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